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ライフイベントとライフイベント表
主なライフイベント
ライフデザインを描くにあたり、人生のいつごろ、どのようなできごとがあるかを予想することは大切です。人生における大きなできごとを「ライフイベント」といいます。人それぞれ違いはありますが、年代ごとに考えられる代表的なライフイベントをみていきましょう。
- 20代前半
この時期の主なライフイベントは卒業後の就職です。また、ライフデザインを確立していく時期であり、貯蓄やローンについての知識を習得する時期でもあります。
- 20代後半~30代前半
晩婚化が進んでいるといっても、多くの人にとって、この時期の主なライフイベントは結婚と子供の誕生です。まずは結婚資金、そして、子供の出産・育児資金や教育資金を準備していくことになるでしょう。また、世帯主は家族のために万一の場合に備え保障を確保する必要もあります。この時期は自らのキャリア形成にとって重要な時期でもあり、自己啓発のための投資も必要でしょう。
- 30代後半~40代前半
子供の進学、住宅取得が主なライフイベントです。一般に、子供が成長するにつれ、教育費の負担が増えてきます。また、住宅取得にあたって住宅ローンを利用した場合、長期間にわたって返済していくことになります。転職や独立といった転機が訪れることもあるでしょうし、リストラなど思わぬリスクにさらされる可能性も絶対にないとはいえません。
- 40代後半~50代
子供の進学や結婚が主なライフイベントです。また、親の介護や相続の問題が発生しやすい時期です。教育費の負担や住宅ローンの返済について考えるほか、自らのリタイアメントプランを本格化させたい時期です。
- 60代~
主なライフイベントは退職です。退職後の収入は、一般に、老齢基礎年金や老齢厚生年金、企業年金などの公的年金のほか、それまでに蓄積してきた資産の運用益や個人年金などに限られます。このため、しっかりした収支計画を立てなければなりません。また、退職後の生活に大きく関わることになる公的年金制度、医療保険制度等についての知識も身に付ける必要があります。このほか、自らの生きがいや健康の問題、家族の介護、将来的には相続に関することなども大きな問題です。
ライフイベント表
ライフイベント表とは、予想されるライフイベントを個人および家族単位で時系列にまとめたものです。ライフイベント表を作成すると、漠然としか考えていなかったライフイベントと支出が必要な時期を明確にすることができます。
ライフイベント表には、決まった様式はありませんが、一般に横軸に年次(暦年または年度)をとり、縦軸に家族(家計の資金計画に関係してくる別居家族や、夫婦の両親等を含む)とそのライフイベント、必要とされる資金などを記入します。
<ライフイベント表の例> |
項目/年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
年齢 | 夫 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 |
妻 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | |
長男 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
長女 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
ライフイベント(予定金額) | 長男幼稚園入園(68万) | 住宅購入(700万) | 長男小学校入学(90万)車買替(230万) | 長女幼稚園入園(59万) | 長女小学校入学(81万) |